こんにちは!管理人のTE-RUです。
6日放送の【世界一受けたい授業 】で起業家としても活躍されている世界的ピアニスト反田恭平さんが初授業で出演します!スタジオでは、ピアノ生演奏も披露しクラシックの魅力を紹介してくださるみたいです。
クラシック音楽を聴くことがほぼない私は、日本人がショパン国際コンクールで第2位受賞というニュースが放送されるまで反田恭平さんのことは全く知りませんでした。凄い賞を撮ったんだくらいの感覚しかありませんでした。なんかすみません・・・。今回【世界一受けたい授業 】の予告を観て、反田恭平さんが起業家としても活躍されていることを思い出し、なぜ反田恭平さんはピアニストになったのか、なぜ起業家として精力的に活動されているのか、どんな想いがあるのか興味が湧いてきたので、記事にしてみようと思います。
内容に興味がある方も、そうでない方も、この記事を通じて反田恭平さんを知る機会になればいいなと思いますので、どうぞ最後までご覧になってみてくださいませ。
サッカー少年がピアノを本気で始めたきっかけ
反田恭平さんは、言わずと知れた世界的にも有名なピアニストですが、実は、ピアノを始める前は
サッカー少年だったそうなんです!
ショパン国際ピアノコンクールで第2位を受賞されるくらい凄い方なので、きっと幼少期の頃から
ピアノ一筋だったのかなという勝手なイメージがあったので、サッカーをされていたとは驚きでした。
2歳からサッカーをしていて、4歳5歳くらいの時には名古屋ドームで試合をした経験もあるのだとか。当時はキャプテンをしていて、チームの仲間に指示したりするなど元気で活発なお子さんだったようです。
そんな時に、名古屋で社宅住まいをしていた同年代の子供達みんなでピアノの体験教室に行くことになり、母親に無理やり連れて行かされたそうです。その時はピアノに興味はなく、友達と一緒だと楽しいからという理由だけで通っていたのだとか。ピアノは2週間に1回30分のレッスンを受け、家では1日1時間くらいしか練習しておらず、サッカーの方が楽しくてサッカーばかりしていたそうです。
サッカーと並行してピアノも続けていた11歳の時、サッカーの試合で手首を骨折してしまいます。そうなると、ピアノが弾けない時間が増え弾けないと意外と寂しいなという感情が芽生えてきたそう。そこでサッカーとピアノどっちを選ぶか考えて、ケガをしないピアノを選択したのです。
ですが12歳の時、プロのオーケストラの前で指揮する機会があり、その時のホールに鳴り響く音楽に感動し、指揮者になりたいと思うようになります。そこで指揮者の先生に指揮者になるにはどうしたらいいのか相談すると、
「楽器を1つ極めなさい。君はピアノをやっているのだから、まずはピアノを極めてから指揮をやり始めてみてはどうかな」
https://note.aktio.co.jp/music/20220726-1434.html
そう言われ、だったら自他ともに認められるまで自分の中で極めようと決意し、本気でピアノに取り組み始めたそうです。
もし、サッカーの試合で手首を骨折していなかったらサッカーの道を選択していた?可能性もあるわけですが、下記の通り相当な負けず嫌いだという反田恭平さんなら、サッカーを極めサッカーの世界でも名を残すほど有名な日本人選手になっていたのではないでしょうか。
相当な負けず嫌いなんですよ。負けず嫌いは父親譲りで、頑固さは母親譲りです。小さい頃からずる賢さも持っていて、中堅向けも上級者向けも関係なく、あらゆるコンクールを全部受けて「取れるもので取っちゃえ! 絶対1位取ってやる!」って。
引用元:https://note.aktio.co.jp/music/
ショパン国際ピアノコンクールとは?
反田恭平さんは2021年10月、第18回ショパン国際ピアノコンクールで第2位を受賞されたのですが、そもそもショパン国際ピアノコンクールがどれほど凄い大会なのか知らないので、ショパン国際ピアノコンクールについて調べてみました。
5年に一度ショパンの故郷ポーランドの首都ワルシャワで、ショパンの命日である10月17日前後3週間に開催される国際的に有名なコンクールです。課題曲は、ショパンの曲のみとなっています。他にも有名なエリザベート王妃国際音楽コンクール、チャイコフスキー国際コンクールがあって、合わせて世界三代コンクールと言われています。現在も続いている国際音楽コンクールの中でも、ショパン国際ピアノコンクールは最古のもので世界的に最も権威のあるコンクールの一つであり、世界を目指しているピアニストの登竜門となっています。
参加資格は、16歳から30歳まで。参加費は、100ユーロ。
課題曲は暗譜で演奏し、各審査では前の審査で選曲した曲とは違う曲を演奏する。
審査方法は、全4曲の課題曲を録画したビデオによる審査から始まり、
・事前審査 指定曲のうち全6曲
・1次審査 指定曲のうち全4曲
・2次審査 指定曲のうち全4曲
・3次審査 指定曲のうち全3曲
ファイナル審査は、ピアノ協奏曲第1番、第2番のいずれかでオーケストラと共演する。
優勝賞金 | |
1位 | 40,000ユーロ |
2位 | 30,000ユーロ |
3位 | 20,000ユーロ |
4位 | 15,000ユーロ |
5位 | 10,000ユーロ |
6位 | 7,000ユーロ |
7位以下の ファイナリスト | 4,000ユーロ |
https://www.tiaa-jp.com › concours › chopin_competition
反田恭平さんは、ファイナルでピアノ協奏曲第1番を選曲されました。それまで、このコンクールに出場するために2017年からポーランド・ワルシャワのショパン音楽大学に留学し、楽譜と向き合い、たくさんの文献を読み、ショパンについてとことん研究されたそうです。
コンクールで何をどの順番で弾くか(プログラミング)、とても深く考えた。1~3次予選の各ラウンドで伝えたいのは何か、それをどう表現するか、僕自身の個性をどのように出していくか。例えば3次予選では、これまでこのコンクールで誰も弾いたことのなかった「ラルゴ(聖歌):神よ、ポーランドをお守りください」から、有名な「英雄ポロネーズ」へという構成に挑戦し、とくに大きな反響をいただきました。
引用元:https://toyokeizai.net/articles/
起業家としての活動とその想い
反田恭平さんは、2021年5月にオーケストラ初となるJapan National Orchestra株式会社【JNO】を起業しました。
12歳で指揮者になりたいという目標ができ、そのためにピアノを極めショパン国際ピアノコンクールで第2位を受賞し、その結果には満足しているそうです。ピアノは指揮がうまくなる為のツールでしかないと思うこともあるけれど、これからもピアノはある程度弾いていくそうです。そして、今年の4月から本格的に指揮を学び始め、自身の会社【JNO】でコンサートを行った際には自らが指揮台に立ち、改めてピアノを弾くより指揮を振る方が好きだなと実感されたそうです。
そのような機会を継続していきたいと考えていたそうですが音楽家はとても不安定な職業で、大企業がスポンサーとなっているオーケストラに所属している音楽家もいるのですが、自主運営するオーケストラに所属している音楽家などは、コロナで公演中止が相次ぎ公演による収入はゼロになったそう。
日本のオーケストラにはそういった背景もあるし、メンバーと世界中を飛び回りたいという純粋な想いもあり、音楽家が音楽に専念できる環境を整え自由に活動し、やりたいことを実現していくためにオーケストラ初となる株式会社化にしたそうです。ですので、【JNO】に所属している社員にはお給料が支払われています。
また、オンラインサロンSolistiadeを立ち上げ【JNO】メンバーによる楽器演奏指導の動画を配信するなど、演奏会やイベントに多くの方に参加してもらいたいという想いから活動されています。今後は、サロン会員限定のプライベートレッスンをやったり、サロン会員向けの割引やポイントサービス等、クラシックの世界ではやってないこともやっていこうと考えられているそうです。
聴けば聴くほどお得になる仕組みがいい。チケットの割引やコンサート1回無料、集めたポイントをCD、本、グッズに交換するのもありなんじゃないか。せっかくなのでお客さんがそこに通うのが楽しくなるようにと。
引用元:https://toyokeizai.net/articles/
そういった活動を考えることが楽しいと語る代表取締役社長反田恭平さんには、いずれ叶えたいという夢があるそうなんです。
それは、生徒の未来がきちんと考えられる環境を創りあげ、世界に通用するトップアーティストを育てられる音楽の学校を創設すること。
さらに、クラシック音楽の総合アプリケーションをつくること。
例えば「反田恭平のコンサート」と検索したら一覧が出てきて、ホールの説明、開催地の特産物、おいしいお店の情報など、ローカルマップがパッと出てくる。そうすれば地域の方も喜ぶし、聴き手も気軽に遊びに行けるんじゃないかな。チケットもアプリ1つで簡単に手に入り、ホールへの道のりや自分の座席を示してくれれば、当日も迷わずに行けます。
引用元:https://note.aktio.co.jp/music/
僕が今「Solistiade」を運営しているのはいずれアプリ化したいからなんです。
Japan National Orchestra株式会社、社長反田恭平さんの活動が更に広がりクラシック界の新たな世界が誕生する日が楽しみですね。
まとめ
反田恭平さんは指揮者になりたいという目標からピアノを極めた結果、国際的に有名なコンクールで2位を受賞しました。ご自身の負けず嫌いもあるかもしれませんが、決めた目標を達成するための努力は惜しまず、誰もやってこなかったことにも自ら率先して活動されており、クラシック音楽の良さを日本にもっと広げていきたいという強い想いが伝わってきました。いつの日か、クラシックアプリや音楽学校が創設されることを願っています。最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。
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